トレチノイン

トレチノインのクリームとジェルの違い。使い勝手に差はある?

トレチノインにはクリームとジェルの医薬品がある

トレチノインはクリームとジェルの2つの基剤があって、それぞれ医療品として用いられています。前者はレチンAクリーム、後者はAレットジェルといった名前で流通していて、どちらもメラニンの排出を促す作用を発揮します。

また、ターンオーバーの活性によって、次第に肌に厚みが増すことから、小じわを解消するピーリング効果に期待して使用されることもあります。

トレチノインが優れているのは、肌の深い部分に沈着しているメラニンの排出に作用することです。ターンオーバーの活性で表皮細胞の働きが活発になり、細胞が押し上げられて表面に現れますが、この時にメラニンも一緒に押し上げられます。

約2~4週間で排出されるといわれているので、クリームもジェルも一定期間、継続的に使用することが基本となります。

トレチノインクリームとジェルでは浸透力に差がある

トレチノインクリームとジェルの主な違いは浸透力で、基剤の違いを除けば後は使用感くらいです。

基本的に同じ有効成分なので、期待できる効果は同じはずですが、ジェルの方が肌に浸透しやすい為、効き目が強まりやすい傾向があります。

ジェルの浸透力がクリームより高い理由は、クリームにある油分がない点が大きいと考えられます。ただし、濃度によっても違ってくるので、肌に浸透しやすいジェルがクリームを上回るには、同じ濃度で比較することが前提となります。

基剤の違いは使用感にも関わるので、人それぞれ好みの違いもあっていずれか一択とはなりませんが、しかしどちらか1つといえば後者が有力候補になるでしょう。

油分がない分、ベタつきを感じにくい利点はありますが、保湿的な作用には期待できないと思われます。

タイプが違っても使い方や注意点は同じ

タイプの異なるトレチノインですが、1日1回~2回の使用が原則で、夜だと就寝前に使用するのが一般的な使い方です。クレンジング剤でメイクを落とし、洗顔してから清潔な肌にトレチノインを塗布して使います。

トレチノインの成分は温度の影響を受けやすいので、暗所が保存場所に適します。具体的には冷蔵庫が理想的で、開封後は特に高温の場所を避けて保存するようにします。適した濃度を選択することも、トレチノインの効果を引き出すポイントです。

まずは低濃度から使い始め、変化や効果を見ながら濃度の変更を検討することが大切です。折角メラニンが排出されてシミが薄くなっても、新たなシミが生まれては本末転倒ですから、日焼け止めを併用して再発を防ぐ必要があります。

それと、長期的に連続して使用すると効果が弱まることがあるので、期間を区切って使う必要があることに要注意です。一定期間使用して再開を行う場合は、しばらくお休みしてから再開することになります。

クリームとジェルは、季節によって使い分けることもできる

クリームとジェルには、使用感の違いの他に、季節ごとに使い分けて有効に使うポイントが存在します。

ジェルは油分を含まないので、汗で流れる心配がある汗ばむ季節に最適です。素早く乾くジェルなら短時間で浸透しますから、多少汗を掻いても安心です。

一方、乾燥しやすい季節は、保湿もできるクリームが適しているでしょう。適度な油分が肌を覆うので、空気の乾燥による水分の蒸発が防げますし、しっとり仕上がるのでカサつきが気になりにくくなります。

使い分けて有効に使うことによって、何時でも快適な使用感が得られますから、不快感と無縁の肌ケアが実現します。

汗ばむ季節はベタベタ感が気になりますし、クリームだとベタつきが増して不快に感じてしまいがちです。しかし、素早く乾くジェルだとスッと浸透するので、ベタつきを感じる暇なくケアが完了します。

対する乾燥しやすい季節は、ジェルだと浸透が早すぎて潤いが感じられず、カサカサして乾燥が気になってきます。そんな時、保湿もできるクリームなら肌の表面を適度に覆って保護できるので、空気が乾燥していても気にならなくなります。

保湿はしっかりと行うのが原則ですから、化粧水や乳液などでケアすることが大切ですが、トレチノインクリームは保湿クリーム替わりに使えるので便利です。

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