シミには4つの種類がある
一口にシミといっても、原因や特徴が同じものばかりではありません。
以下の4つに大きく分けられるので、まずはどれに該当するのか考えることが大切です。
1つ目は炎症後色素沈着と呼ばれるものであり、これは虫刺されやニキビなどの炎症の後に生じます。
2つ目は老人性色素斑と呼ばれる褐色系のもので、4つのなかで最も多いケースとなっています。ただし年代ごとの偏りが大きく、特に中年以降に多く出ることが特徴です。
3つ目はそばかすであり、数mmほどの茶色の斑点が鼻の周辺などに現れます。遺伝が関係しており、思春期になってから出てくるケースも少なくありません。
4つ目は女性に多く見られる肝斑であり、女性ホルモンによる影響が大きいと考えられています。
シミはメラニンが肌に色素沈着して起こる
シミの予防方法として日焼け対策が有名ですが、その理由を正しく理解してこそ適切に実施できます。
人間の肌には外部からの刺激に抵抗する防御本能が備わっています。紫外線も刺激の一つであり、それに対抗するためにメラニンという色素が生成されるのです。
それを作るのはメラノサイトであり、メラノソームという場所に保管していきます。そこから表皮細胞に渡されることで、細胞核を紫外線から守る働きを行うというメカニズムです。
それ自体は体に害のあることではありません。しかし量が増えると、メラニンが色素沈着してしまう問題があります。色素が残り続けてしまい、目立つほどのレベルになってくると、シミとして認識されるというわけです。
肌のターンオーバーの乱れがメラニンの滞留を引き起こす
人間の皮膚は、生きている限り新しく作り変えられています。いわゆる肌のターンオーバーであり、具体的には新陳代謝の繰り返しによって実現しているのです。
主に睡眠中に行われ、およそ28日のサイクルで新しくなっていきます。しかし何らかの原因により、ターンオーバーが乱れてしまうケースも少なくありません。
加齢によって新陳代謝が衰える場合もあれば、若くてもストレスが溜まって阻害されたりするケースあります。肌がうまく作り変えられないと、大量のメラニンがそこに停留することになってしまいます。
生成された細胞が押し上がることで、表面の古い細胞は剥がれ落ちていくのが基本です。分かりにくければ、傷が塞がってかさぶたが落ちるところをイメージしてください。
原理は異なりますが、下部の細胞が正常な活動が行うことで、古くなった表面は不要になります。そのため、メラニンがいつまでも残っているように感じられるなら、肌のターンオーバーが乱れていないか意識することが大事です。
メラニンは本来、肌を守るための機能のひとつ
シミをなくすには、ターンオーバーの正常化を試みることが効果的な打開策になるでしょう。そのときに理解しておく必要があるのは、体にとってメラニンは悪者ではないという事実です。
肌の細胞は肉体と外界が接触する部分であり、そこを突破しようとする脅威を防がなければなりません。外出すれば常に紫外線に晒されることになるため、それに抵抗するメラニンは生きていくために無くてはならない存在です。
つまり肌の敵ではなく、肌を保護する機能の一つだと考えることが大事です。
そう言われても、できるだけ増やしたくないという人も多いでしょう。もちろん美容のためには、日焼け止めクリームや日傘などを用いて作られないように工夫することも必要といえます。あまりにも増えすぎると、対処が難しくなることは間違いありません。
しかし肌を守る存在だと認識して、うまく付き合っていくことも重要です。日光は植物だけでなく動物にとっても貴重なものであり、あまりに避けすぎると健康状態が悪くなる恐れもあります。しっかりと役割を果たしてもらったうえで、不要になったものは適切に排出されるフローを確立させましょう。
規則正しい生活を心がけて肌のターンオーバーを安定させることが大切です。
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